婚活で老後のリスクヘッジ
大手結婚相談所で成婚率というのを公表しているところが多いですね。
パートナーエージェントさんは2015年度27.2%
婚活ラウンジIBJメンバーズさんは、2015年度の1年以内の成婚率は70.9%
それを見る限り、自分もここに登録したら結婚できるのかな、と期待を膨らましてしまうような数字です。
数値を公表すること事態は問題ないと思いますし、若い世代だったらその数字でモチベーションがあがり、婚活に力が入りそうです。
ただ成婚しないで退会する人たちもいるわけですから、人が結婚したからといって、自分が結婚できるかというとそうじゃないですよね。
それに成婚率はたいがい、若い世代の登録者も含めた人数ですから、アラフィフの婚活の成婚率はおそらくこの数字よりもっと低いということを自覚しておいたほうがよさそうです。
それでもわたしは同世代として、アラフィフ女性には婚活をがんばってお相手をゲットしていただきたいと思うのですよ。
というのも、このままおひとりさまで生きるとすると、心が折れるくらい大変な老後になる・・・可能性もあるからなのです。
おひとりさまの女性がこれから直面する問題って、きっとみなさんすでにお分かりかと思いますが、ちょっとおさらいしてみます。
おひとりさまの老後問題の一例
-お金
-住居
-病気
○お金
「世の中は銭や!」ではないですが、本当に現実は世の中はオカネで回っています。
北欧の福祉国家では、老人はお金の心配なく老後を過ごせるそうですが、日本では悲しいかなお金で健康も介護も買う現実。
おひとりさま女性が60歳まで仕事をできたとして、そして持ち家があるとして、85歳まで生きるために必要な貯金の額は2500-4000万円だそうです。
数字の違いは、年金の額が人によってまちまちなためで、国民年金だけの人は当然受給額が少ないですから、手持ち額は少なくとも4000万円ということになります。
これに、賃貸の人は家賃分x月数x年数が、最低でも必要で、
さらにさらに、
病気になった、介護が必要になったという時のために、だいたい800万円ほど備えることが望ましいそう。
途方に暮れる数字ですね。
みなさん、貯蓄はきちんとされているでしょうか。
○住居
賃貸の場合、大家さんが高齢者を避ける傾向があるというのを聞いたことがありませんか。
実際に高齢者になって賃貸契約の更新や建替えで立ち退きを余儀なくされたものの、次の引越し先がなかなか見つからず、苦労されている人が多くいるのだとか。
高齢のため自分名義では借りることができないため、知人や親戚に頼み込んで名義を貸してもらうなどでようやく入居ができた、という話もあります。
○病気になったら
遠くの親戚より近くの他人。
とはよく言ったもので、いざとなって頼れるのは日ごろ顔を合わせる近所の友人だったりします。
でも近所の友人は結局は他人。
例えばいざ入院になったとき、先ごろは病院でも払い逃げなどの防止などの理由から、「連帯保証人」を求めてくるところが多いですね。しかも「ご親族様で」という条件つきだったりします。
でもご両親も亡くなって兄弟とも疎遠になって、、、では本当ににっちもさっちもいきません。
そこでやはり婚活で安定した家庭を
仕事や趣味で忙しい毎日のなかでも、将来の具体的な問題にきちんと向き合っておくのは、アラフィフ女性には重要なことです。
必要な老後資金の額があまりにも非現実的で挫折しそうになっているかも知れませんが、いまからでもできることってたくさんあるはずです。
貯蓄をもう少し頑張る。
ネットで老後の事情についてもっと真剣に調べていく。
と同時に、やはりこの絶望的にみえる老後を好転させる手段として、婚活もひとつの解決方法ではないかと思います。
やはり女性にとって安定した収入を得続けるというのも、難しい時代。
とくに派遣で働いている方などは、常に契約打ち切りの恐怖に怯えながら働かなくてはいけません。
結婚とは、ある意味なにか与えるものがあれば、相手からも与えられるはずのいわば契約のようなもの。
中高年でひとりで暮らす男性が口をそろえて言うのは、寂しい、わびしい。誰もいない家にかえって自分で飯の準備。そういうものが耐え難いと思っている男性が多く結婚相談所に登録しているようです。
私たちは3度の温かい食事を作って、家事をする。仕事から帰った夫を笑顔で迎える。
そういったことをしてくれる奥様を求めている男性を見つけ、家事労働の対価として安定した老後の収入というのも悪くない契約かも知れませんよ。
とにかく婚活は考えているだけでははじまりません。結果を出すためには、とりあえず始めてみませんか。
参照:
おひとりさまが知っておきたいおきたいお金と老後のこと
松原 惇子著
おひとりさまが知っておきたい「お金」と「老後」のこと【電子書籍】[ 松原 惇子 ]
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